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2017.08.08

真岡市・後世に残すべき自然が残る「真岡」は、日本一のいちごの街


真岡鉄道・真岡駅

 

【まちの概要】交通網が発達した街。豊かな自然の中に今も走るSL

 

栃木県の南東部に位置する真岡(もおか)市。高速道路は北関東自動車道が走っており、真岡インターチェンジがあります。また、国道50号線と国道294号線が、鉄道は真岡鐵道真岡線が通っており、これはSLが走る鉄道として知られています。北関東自動車道は関越道・東北道・常磐道・東関東道と接続しており、国道50号線は群馬県から茨城県、国道294号線は千葉県から福島県をつないでいます。真岡市が交通の便に恵まれた地域であることがよくわかります。


12月~2月頃の冬の平均気温は約1~4℃、7月~9月頃、夏の平均気温は21~25℃と、海のない内陸性の気候でありながら、冬は冷え込む反面夏の涼しさが特徴的です。とはいえ、冬の降雪が特別目立つわけではなく、近年の平均ではひと冬に数日~7日間程度の降雪が観測される程度です。


人口は2014年(平成26年)2月現在で約8万1千人。しかし、土地の利用状況を見ると、宅地は全体の14%ほどです。真岡市の半分は田畑が占めており、自然が残されている割合も約14%。自然とともに、農業で暮らしている状況が垣間見えます。中でも最も盛んなのがいちご農家。2015年(平成27年)の真岡市のいちごの生産量は約6850トン、販売額は年間約73億円。これは日本一を誇るものです。


【まちの歴史】古くからつながりがあったふたつの市・町の合併によって生まれた木綿の街

 

真岡市は、2009年(平成21年)3月にそれまでの真岡市と芳賀郡二宮町が合併して新しく生まれ変わりました。しかし、「下野国誌」によると、1573年~1592年(天正年間)にもともと存在した「芳賀」を「真岡」と改めたとの記載があることから、古くからこのふたつの市と町は深い縁で結ばれていたことがわかります。


 

市の花として指定されているように、この真岡では「真岡木綿」といって、この地で取れた質のよい木綿が特に江戸時代には非常に多く流通していました。その歴史を語り継ぐ施設として、市内に「岡部記念館 金鈴荘」「真岡木綿会館」があります。金鈴荘は、明治初期に建築された木綿問屋として大切に保存されております。また、真岡木綿会館では現在も稼動している生産工場の見学に加え、機織や染色体験ができる施設を整備しています。


【移住ポイント】現住者にも、未来の住民にも優しい街を目指した取り組み

 

真岡市は「選ばれるまち」を目指した施策として「真岡市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しています。これは、真岡市に住んでいる人やこれから住む人・住みたいと感じている人、さらには移住を考えている人に真岡を選んでもらえるような住みやすさ・暮らしやすさを目指すものとして、「しごと」「ひと」「子育て」「仕事」の4本柱で課題を設けているものです。
 

これにより、誰もが市民生活に満足ができる真岡市を着地点として、さまざまな角度から「選ばれるまち」の実現に着手しているところなのです。


【ファミリー移住】祝金や助成金を積極的に行う子育て事業が充実

 

なにかと入り用な子育てにおいて、真岡市は積極的な子育て助成事業を行っています。まずは、市内在住者が出産をした場合に贈られる3万円の「赤ちゃん誕生祝金」。他の地域でも行っていることがありますが、第1子からであっても祝い金が支給されるのは珍しいものです。また、1歳未満の赤ちゃんがいる世帯に「乳幼児紙おむつ購入助成券支給事業」、6歳未満のこどもがいる家庭向けの「幼児用補助装置(チャイルドシート等)購入補助金交付」、妊娠5ヶ月以上の人に贈られる「出産準備手当(マタニティ手当)」など、特徴のある事業が取り揃えられています。


 

また、2010年(平成22年)3月に策定された「三つ子の魂子育てプラン」に基づいて、地域全体で子育てしやすい取り組みを進めています。


【シングル移住】マイカー所有で快適に生活。自然を生かした施設で休日は羽を伸ばして


真岡市の1K~1LDKの家賃相場は4.18万円~5.10万円。これを、部屋の広さを2LDK~3DK程度に広げても~5.49万円ですので、比較的安価に広い部屋を借りることができます。


交通の便、特に国道と高速道路が整備されていること、また地域の半分が自然に囲まれていることを考えると、マイカーを所有しての生活がおすすめです。地域柄、駐車場もほとんどの物件で敷地内にあるか、近隣に用意されています。


市内には、観光農園やプールなどが併設された日帰り温泉施設、ゴルフ場や公園など、地域性と自然を存分に生かした施設があります。専門知識や車両、装備等がなくても本格的なモータースポーツを楽しむことのできる「井頭モーターパーク」も人気です。

【おしごと】仕事は地域産業の工業系と農家系が豊富、起業も支援制度が充実

 

市街地であれば、一般的な職業は募集されています。しかし何と言っても真岡は工業がさかんな地域ということが求人の特徴でしょう。市内の工業団地は第1~第4まで存在しており、最近では第5工業団地の分譲が進められているところです。現在は85社が創業していることもあり、工業系の募集が多数あります。


 

また地方ならではの農業系の求人も特徴の一つ。日本一のいちごの生産量を誇る真岡市ですから、その生産農家からの募集も多くみられます。


真岡市は起業を目指す方には多くの支援を提供しています。市と金融機関が提携して立案から創業までを一貫して行えるよう「ワンストップ相談窓口」を開設しています。また通常の創業セミナーのみならず女性起業家を排出することを斡旋しているのもこの市の特徴の一つ。商工会議所で女性の講師を招き無料のセミナーを開催しています。地方でチャレンジしたい方には地域振興をしっかりと考えている頼もしい市となります。