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2017.08.08

下野市・かんぴょうの生産量日本一を誇る自然災害の少ない街


下野庚申の三猿

 

【まちの概要】県内で面積最小でありながら、農業がさかんな「かんぴょう生産量日本一」の街

 

栃木県中南部に位置する下野(しもつけ)市は、北関東特有の内陸性気候で自然災害の比較的少ない地域です。年間の平均気温は14℃と温かく、夏の高温多湿と冬の低温乾燥は下野市のみならず関東でよくみられる気象傾向です。積雪はあまりない反面、やはりこちらも北関東に多いとされている雷がよく観測されます。


交通については、市中心部をJR東北本線(宇都宮線)が南北に走っており、「小金井駅」「自治医大駅」「石橋駅」の3駅が市内に存在します。また、市北部を北関東自動車道が通っており、東西・南北、また車・鉄同どこへ行くにもどんな手段でも便利であることがわかります。


農業がさかんで、ほうれん草やたまねぎ、きゅうりやトマトなどの野菜や、栃木といえばやはりいちごの生産も多く営まれています。また、同時に肥育牛との複合経営を行っていることも特徴的です。


中でも、かんぴょうは下野市の特産品で、生産量は日本一を誇っています。こうした農業や、気象を含めた「自然」とともに生きる生活を長年送っている下野市は、忍耐強くおおらかである姿が見て取れるようです。


なお、人口は2015年(平成27年)9月現在でおよそ6万人。面積は74.59平方キロメートルで、栃木県内の「市」における
最小面積となっています。


【まちの歴史】「下野市」は生まれたばかりの新しい街。その昔は仏教が栄えた歴史
 

現在の下野市が誕生したのは2006年(平成18年)1月、河内郡南河内町、下都賀郡石橋町および国分寺町が合併して「下野市」が誕生しました。したがって、下野市としての歴史はまさに始まったばかりです。


しかし、地域としての歴史は旧石器時代まで遡ります。この時代にはすでに人々が生活を送っていた痕跡が残されていたようです。天武天皇の白鳳時代には「下野薬師寺」が建立、8世紀には聖武天皇によって「下野国分寺」「国分尼寺」が建立されたことにより、仏教文化の中心地として重要な役割を担っていたとされています。


また、日光へ続く宿場町として賑わいを見せた時代より、物流を行う上で必要不可欠な地域として重宝されていました。


これらの寺跡は今も残されているほか、下野薬師寺については「下野薬師寺歴史館」として下野の歴史を後世に残す重要な施設になっています。


【移住ポイント】「希望者に家庭菜園を整備」定住者向けのユニークな事業

 

下野市が行っている移住者向けのユニークな取り組みとして「定住希望者住宅取得支援事業(家庭菜園整備)」があります。


これは、市内に住宅を取得する人を対象にしたもので「敷地内に家庭菜園の設置を希望する場合は、市が1件あたり20万円を上限として家庭菜園整備を助成する」といったものです。


農業がさかんな地域ですが、実際に一から農業を始めようとするのは素人にとっては厳しいもの。しかし、家庭菜園規模であれば気軽に始められますから、地域を生かした菜園を家庭に持ちたい人にとってはうれしい取り組みといえるでしょう。他の地域ではなかなか見られない特徴ある事業です。

 

【ファミリー移住】高額になりがちな赤ちゃんの任意接種費用を一部負担する事業が

 

赤ちゃんが生まれたら、必ず行わなければいけないのが各種予防接種です。


近年、定期接種(費用の負担なくワクチン接種できるもの)が増えてきていますが、それでも一部ワクチンについては未だ任意接種(費用を負担してワクチン接種するもの)があります。


「ロタワクチン」「おたふくかぜワクチン」については今も任意接種なので、一般的にはこれらのワクチンを接種したい場合は費用負担が発生しますが、この費用の一部を下野市が助成してくれるという事業を行っています。


任意接種のワクチンは自費負担なので、1回接種につき数千円~1万円程度の費用がかかりますから、この一部を負担してくれるというのは子育て世帯にとって助かる事業でしょう。


市内には生涯学習情報センターのほか、3箇所の図書館、4箇所の公民館、球場・テニスコート・武道館・弓道場・体育センターなどが充実しています。


【シングル移住】マイカー所有で便利に暮らせる。市施設でのんびり休暇を

 

下野市の家賃相場は、1K~2DKで3.92万円~5.40万円。比較的広い部屋も安価に借りることができるのが魅力です。北関東方面はおおむね同じことがいえますが、マイカーがあるとさらに便利に暮らすことができます。多くの人がマイカー所有のため、賃貸物件には駐車場が完備されているか、もしくは近隣に用意されていることがほとんどです。


 

JR東北本線に沿うように街が拓けていますので、下野市の南北に添って一般的な生活を送るのに不便することはないでしょう。


 

「天平の丘公園」は民族資料館や古墳、文化財センターのほか整備された公園が、「グリムの森」には自然をふんだんに生かした子供から大人まで楽しく過ごせる公園や図書コーナー、多目的ホールなどがあり、下野の自然を楽しみながらのんびり過ごすのには最適の場所です。


【おしごと】一般職だけでなく栃木の特産品農家など仕事探しに困らない環境

 

市内で仕事に就くにあたって、困ることはないでしょう。一般的な仕事はおおむね選ばず募集されています。地域性を生かした仕事としては、やはり栃木の特産品であるいちご農家からの募集があります。経験がなくても可としている農家もあるようですから、こういった仕事で地域に貢献しながら地域を知るきっかけにするのもひとつの方法でしょう。


 

起業に関して下野市は、通常の商工会議所の相談サポートを受けることができるのはもちろんですが、資金調達面で女性の起業者も優遇していることが特徴です。男女が均等に企業を運営できる環境を設けているところに意思を感じることができます。