宇都宮は栃木県の県庁所在地で、栃木県の中部に位置します。人口総数519,456人(2016年[平成28年]1月1日時点)で栃木県最大の都市です。新幹線を使えば、東京まで45分と都心までのアクセスも良好です。気温としては、夏は蒸し暑く比較的曇天の日が多く、冬は乾燥して日照時間が長いという特徴があります。夏は雷が多く、「雷都」と呼ばれるほどですが、雷雨の去った後には一時の涼感が感じられ、夏の良い風物詩となっています。
宇都宮餃子という言葉があるように、宇都宮は「餃子の街」といわれ日本の餃子消費量の上位に君臨する餃子を愛する都市です。それだけではなく、宇都宮に国内トップクラスのバーテンダーが多く集まっていることから「カクテルの街」といわれたり、市が「自転車のまち推進計画」を計画し、2013年(平成25年)には自転車のロードレースが行われたりしたことで「自転車の街」とも呼ばれています。また「ジャズの街」ともいわれ、街中でジャズバンドのライブが行われるなど様々な面を持つ都市です。
年間を通しての行事が豊富で、人口50万人以上の都市のうち3年連続で「住みよい街ナンバーワン」となったことから、宇都宮に対する注目度の高さがうかがえます。
宇都宮周辺は山の幸や川の幸が豊富で、縄文時代から人が定住していました。実際に開祖と言われているのは、蝦夷平定のために訪れた「豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)」です。宇都宮に豊城入彦命を祀った宇都宮二荒山神社が作られたことで、宇都宮は門前町として栄え発展してゆきました。神社には、高さおよ10mもの大鳥居があり宇都宮でも有名な観光スポットとなっています。また、宇都宮二荒山神社では一年のはじめと終わりを告げる「春渡祭(おたりや)」が開催されます。真夜中に神輿が担がれ、田楽舞が奉納される春渡祭は、多くの人々が参拝に訪れる一大行事です。
「宇都宮」という地名は、鎌倉時代、藤原宗円が二荒山神社の社号「宇都宮」を氏として使用したこと、また有力御家人であり中枢で治政をあげたことが由来だといわれています。市内には宇都宮氏が500年にもわたって城主を務めた宇都宮城があり、今でも当時の面影を見ることができます。
1919年(大正8年)には、大谷石の地下採石が始まりました。それが約70年間も続き、閉鎖された後も採石場は残り、約2万平方メートルもの巨大な地下空間となっています。今ではライトアップされた採石場の中を観光することもできます。採石場中の平均気温は約8度と涼しいので、夏場に訪れるにはピッタリです。
個人住宅支援制度では、住宅ローンの借入学の1.5%補助や住宅用太陽光発電システムを設置する際の補助金が出るなど、個人住宅向けの支援制度が充実しています。
また、リフォーム関連の支援制度では、要支援以上の高齢者の家族向けに「高齢者にやさしい住環境整備事業費補助金」があり、バリアフリー化工事の4分の3(90万円が限度)が補助金として出ます。宇都宮市に住民登録があり、市内施工業者に住宅改修をお願いすると「住宅改修費補助金」の対象にもなります。
宇都宮では子どもがいる家庭に対する支援制度が充実しています。三歳までの子どものいる家庭に、子どもが病気やけがで通院した場合の医療費(自己負担額)が、小学六年生まで適用されます。
また、三人目以降の子どもの保険料が免除されます。市内には、五つの図書館があるなど、施設も充実しています。「大谷石採石場跡」「岡本家住宅」などの歴史的建造物もあるので、子どもの教育にも最適です。コンビニやスーパーも豊富なので、生活がしやすい環境といえます。
マンション・アパートの相場はワンルーム8万近くしてしまう都心に比べると4.49万円~と比較的安価です。市内には「宇都宮美術館」や「宇都宮動物園」など自然や文化溢れるエンターテインメント施設が豊富で、休日に息抜きをしにふらりと訪れることもできます。
地元産の食材を使ったメニューを提供しているカフェも点在し、百貨店や大型ショッピングモールも宇都宮駅近隣にあるので、遠出をすることもなく駅周辺でショッピングが楽しめます。
県最大の都市ということもあり、飲食から専門職系の仕事まで様々な仕事があります。仕事の選択肢も多くなるでしょう。宇都宮は日本でも大きな地方都市であり、新幹線が通っているなど利便性も高い都市なので、他都市での就職も可能です。
そして宇都宮市では、新たに起業しようという方々を積極的に支援する体制が整っており「チャレンジャーのまち宇都宮」というキャッチフレーズを掲げています。事業家の養成から事業の発掘など創業初期から手厚いサポート体制です。それだけでなく、創業初期の資金調達や先輩起業家の交流場所など各種機会を提供しています。特に養成段階のサポートは他のまちにはなかなか見られない手厚い体制ですので起業を目指すならこちらに移住するのも良いでしょう。