
茨城県の北部に位置する、太平洋に広く面したまち、日立。2016年(平成28年)3月1日現在の人口は約18万4千人。南北に細長い日立市は、太平洋側である平野に沿って人口が集中しています。また、日立駅が海側の南北ちょうど中心部に存在し、日立市全域からこの日立駅目指して人が集中するような移動が目立ちます。
ちなみに、日立といえば家電などで広く知られる「日立製作所」「Hitachi」が思い浮かびます。これは、日立製作所関連企業が多いが故の「日立市」ではなく、もともとこの地にあった鉱業所の修理工場として発足したのがきっかけといわれています。つまり、「日立製作所があるから日立市」なのではなく「日立市にできたのが日立製作所」ということになるわけです。
最低気温は約4℃、最高気温は約25℃、年間平均気温は約14℃。夏の暑さも冬の寒さもさほど厳しくなく、比較的過ごしやすい気候です。先の通り太平洋側に沿うように平野が広がっていること、反対に西に山間部があることで季節の変化がわかりやすいものである理由にもなっています。穏やかな地域性が築かれているのは、この気候が手助けしてくれているということもあるかもしれませんね。
交通については、海沿いに常磐自動車道と国道6号が、JRは常磐線がいずれも南北に走っています。南北に長い日立市の移動は、この主要道路と鉄道によって利便性が高いことがわかります。
【まちの歴史】古く鉱山の栄えたまち。古より神々が集まる聖地として知られる御岩神社も
日立が初めて文献に登場したのは、奈良時代である713年(和銅6年)に元明天皇によって編さんが命ぜられた「常陸国(ひたちのくに)風土記です。日立の名は、水戸黄門の名で知られる水戸光圀が神峰神社を参拝した際に昇りゆく朝日を見て「日の立ち上る様は領内随一」と言われたものが由来とされています。
日立の歴史を語る上で欠かせないもののひとつに、御岩山(かびれさん)の中腹にある御岩(おいわ)神社があります。こちらもまた常陸国風土記に登場し、「かびれの高峰(現・御岩山)に天つ神鎮まる」と記されています。そして、それは古く縄文時代から神々を祀った祭祀遺跡として発掘されています。
なお、この御岩神社は現代においても強力なパワースポットとして観光客が絶えない神社としても広く知られています。
日立市では、「日立市太陽光発電システム普及促進事業」として、新たに太陽光発電システムを設置する、もしくは太陽光発電システムが設置されている住宅を購入する人向けに補助金があります。一定の条件や受付可能件数がありますので、検討される場合は環境政策課へ問い合わせてみてください。
また、日立市はさまざまな角度から、日立市の「ひと」と「交通」「仕事」について詳しく分析しています。地形や在住者の年齢、高齢化の推移、交通渋滞の状況、昼間人口と夜間人口の推移、大規模小売店舗の推移など、実に細やかな分析を行っています。ここから、現在市が立ち向かわなければならない問題を解析し、それを解消していくことによってよりよいまちづくりを目指しています。これは、ひいては移住先に日立市を選んでもらえる重要なポイントとして位置づけています。
【ファミリー移住】移住・定住に選ばれる日立市づくり。住宅取得等支援事業の充実
移住先に日立市を選び、そしてそのまま定住してもらえるまちづくりの一環として「日立市子育て世帯住宅取得等支援事業」を行っています。
これは、住宅の新築・購入・増築・改築を対象として、一般の子育て世帯には20万円の商品券を、また3世代以上で同居する子育て世帯には30万円の商品券を交付している事業です。
ただでさえ育児に多大な費用がかかっている子育て世帯において「マイホームを購入する」という一大イベントはとても勇気がいるものです。ですから、こういった支給がいかに家計の手助けになるか計り知れませんね。
また、さらに助かる助成金に、インフルエンザ予防接種費用の一部を助成する事業もあります。これは、1歳以上19歳未満と非常に幅広い年齢層に対して行っている助成事業です。毎年受けたい予防接種ですから、助成してくれるのは本当に助かりますね。
【シングル移住】大きなまちで安価な家賃が魅力。自然をいかした娯楽施設も数多い
日立市の家賃相場は、1K~2DKで4.35万円~5.39万円です。部屋の広さを~3DKに広げても~5.93万円と、大きなまちであるにもかかわらずかなり安価な家賃相場が魅力的です。
大きな駅である日立駅が日立市のちょうど中心部にあること、また南北に長い地形であることから、マイカーがあるととても便利に日常生活を送ることができます。市街地に住まいを置き、日立市内のみの移動であれば必要ないかもしれませんが、家賃相場が安いのでマイカーを所有してもさほど問題はないでしょう。
太平洋に広く面しているだけあって、海水浴場も多くあります。また、海を臨みながらのんびり疲れを癒せる日帰り温泉施設や、東京ドーム10個分の広さを誇るさまざまな楽しみ方ができる「きららの里」など、休日をストレス発散としても、休息としても過ごせる施設が充実しています。
【おしごと】地域柄、日立関連企業の求人募集が多め、創業支援も心強い待遇
まちそのものが大きいので、さまざまな職種・業種が募集をおこなっていますから、仕事探しで困ることはないでしょう。目立つのはやはり日立製作所関係。関連事業所が市内に数多くあるので、募集も散見されます。
日立市内での創業支援としては「日立創業支援ネットワーク」があります。これは、創業希望者や創業後5年未満の方に対して、市内4つの支援機関が連携してサポートを行うシステムのこと。
市内への移住とともに創業を考えている人にとっては心強いサポートがうけられるはずなので、ぜひ積極的に検討してみてはいかがでしょうか。